カテゴリ:出版本「水彩色鉛筆」
09.15.2022
09.14.2022
09.12.2022
09.09.2022
09.08.2022
09/15/2022(Thu)
出版話⑦ 赤の嵐

いよいよ終盤、”初校”ができあがってきたのは4月中旬。(当初、5月出版予定でしたが調整作業が重なり2カ月遅れ)私と編集者で、改めて漢字や脱字の修正、レイアウトの確認をする”校正”を行い、出版社に提出して”赤ペン”が戻ってくるのを待ちました
韓国画集の時は、私がすることといったら絵選びとデータ管理、テキストを書いて送る、それだけでした。出版社が翻訳&デザインをしたので(そもそもハングルのためチェックができず)、今思えば丸投げ状態(*^-^*)
↓2週間後、赤ペンがないところはないぐらい全ページに渡ってチェックが戻ってきます

言葉の言い回しや字の大きさ、使用色表示、レイアウトに限らず、「どういうこと?」「どこらへんが?」「意図が読めない」「曖昧」など容赦ない、いち読者としての疑問を投げかけられます。あんなに編集者と見直して修正もしたのに!でも初めての”赤ペン”経験はショックや大変というものではなく、私の本をより良くするための”スパイス”なんだなと嬉しくなりました(*^-^*)
2週間のチェック期間を経て、”再校”。これで終わりかと思ったらさらに”外部校正”へまわり、2週間後また全ページが同じくらいの”赤ペン”で埋まりかえってきます、笑。あれだけチェックしたのにまだ誤字もあり、言い回しも色んな場所が直され、一部書体が読みづらい、体言止めは続けないなど。使用色リストを1色づつチェックされ「色が合致してない」とか「生地とは焼く前の状態のことだからパイなのではないか」と言葉の説明付きで指摘を受けました。なにか”法則”もあるらしく「乗せる⇀のせる。やさしく⇀優しく。綺麗⇀きれい。良く⇀よく。多過ぎ⇀多すぎ。やわらかい⇀柔らかい。」など平仮名か漢字かの表現があることを知りました
本紙色校正が届いた6月中旬。通常この段階まできたら修正はしないようですが、色がうまく出ていないところなどデータ修正していただく。「袖・プロフィール」の誤植はこの時に発生してしまいました。完璧だった校閲後に、私がもっと短文にしたいと文を作り直した結果、誤字発生。それを気付かないまま印刷へ・・・。読者の皆様、謹んでお詫び申し上げます
(誤)美術家卒 (正)美術科卒

届いた色校を踏みつける猫
出版までの道のりを①~⑦で綴ってきました♪
「はじめての水彩色鉛筆レッスンブック」がこれからも読者に楽しんでいただける1冊となりますように。発売してもうすぐ2カ月になろうとしていますが、未だ書店によっては表紙陳列してくださっていて(新たに入荷も)感謝致します



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09/14/2022(Wed)
出版話⑥ コラムと旅記

4ページにわたって”コラム”を書くことになったのですが、何を書いて読者に伝えようか、伝えることはたくさんあってどれをチョイスしようか全くまとまらず閃きもおりてこず、時すでに4月。今まであまり公に語ってこなかった、幼少期から絵描きになるまで、恩師・永沢まことさんのことや絵のスタイル、10年続けた親子旅のことをシリーズで書くことにしました。初稿2週間前のこと(*´з`)このページには、普段の水彩画や鳥瞰図を載せていただきました(ほぼ、どさくさ紛れ)
ステップ5からの5作品それぞれ”制作ウラ話”は、編集者の発案により設けられました。決して終始堅苦しいハウツー本だけではない、エッセイという息抜き欄になったかなと思います。当初このページは”絵日記風にしますか”ということで、自分の旅日記を読み返しながらマップやラフスケッチをレイアウトしたラフ図を提案↓


「旅日記だけにしてしまうと技法書感がなくなってしまい、読者が知りたいのはやはり絵の描き方や塗り方のヒントではないか・・・」ということでこれがボツになったかわりに、この要素が”制作ウラ話”として反映されました
一緒に載せた旅のラフスケッチ。他にも候補はたくさんあったけど(^.^)





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09/12/2022(Mon)
出版話⑤ 撮影

ステップ1「色を溶かす練習をしてみよう」で、色鉛筆と水、それそれ実際塗っているところの手元付き写真が必要になりました。スタジオに入るなどお任せしたいところでしたが、東京⇔岡山に加えてこのご時世、マイセルフを余儀なくされ素人のアナログ人間ができるのかと不安を覚えた2月
撮影機材が届いてセッティングしたところ。ライトの真ん中にスマホを固定し、小さい丸2つついたリモコンとBluetoothwを繋げば、ボタンを押すとスマホのシャッターが切れるという優れもの。世にはもうこんな便利なものができていた

日中と夜の明るさの違い、ライトの高さ、影の逃げる方向、水気がはっきりうつる角度調整に試行錯誤。撮り直しも何度も行いました
どれか使ってもらえるようにとにかく連写連写!



編集者による画像補正、調整も入り無事25ショット達成
慣れた頃に撮影終了したんですけどね('◇')ゞ

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09/09/2022(Fri)
出版話④ 線描き順と色指定

ペンスケッチの描き方は当初の企画段階では含まれていませんでした。水彩色鉛筆があくまでも主役だったからです。しかし選抜された絵を前に再構成となり、結果塗り方と同じくらい比重を置いていただけることに♪ただそれによってしなくてはいけないことが増えたのが14点の描き順
線描きはすでに完成されていたので、手書きで順番を記し、編集者のほうで逆再生みたいに線を間引いてもらいました


できあがってきたフォーマットもチェックし、意図が違うところ、一番見せたいところなどを意見します。この「イギリスの田舎道」は6ページ解説になっていて何度も調整していただきました
次にカテゴリー別、色指定。「苺のパイ」なら、苺・カスタード・パイ・包装紙・影。それぞれに何の色を使ったか書き出す作業

ちなみにステッドラーの12色セットを買われた方、これには肝心の色が入っていません。バラ売りで買えますので次の色を買い足してみてください↓
●6・バイオレット ●16・ゴールデンウォーカー ●20・マゼンタ ●80・ライトグレー
できれば24色購入をおすすめします♪(それ以上色がありすぎても、使う色を毎回悩みそう)

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09/08/2022(Thu)
出版話③ 塗り工程

決まった絵から一枚づつ、色を重ねていく工程を3段階でスキャンしていきます。日頃、色塗りも集中して一気に仕上げているため”いったん止める”とか”1段階でこれくらい”というのをかなり意識して取り組むことになりました
濃くすることはあとでいくらでもできるので、全体バランスを見ながらまずは薄く塗り重ねていくことは私にとって水彩画と同じ要領。単色もまずは薄く。↓2段階の時点




ステップ2のミニ薔薇。初心者でも描きやすそうな株をチョイス
並行して、編集者によるページのフォーマットがこんな風に出来上がってくるので、作品紹介&解説&ミニアドバイスを全て執筆していきます





ステップ5の絵の色塗り工程はもスキャンしていましたが結果省略
完成した全ての原稿は、色校のため編集者に6月送付

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