10/03/2009(Sat)
民家訪問

早朝スケッチをしに、ディジョンの街へ繰り出す。名所ではなく、まず色瓦が美しい民家を描く。描き終えて、次はどこに行こうかなとスケッチブックをまさに閉じる寸前、パンを抱えたムッシューが背後から絵を指差しながら話しかけてきた。
「ここ、ボクの家だよ、来る?」
本当にこれだけだったんです。私が何者なのか、ひとつも警戒せず(お互いですが)お家を見せてくれるなんて!フランスの、普通の人の暮らしを拝見する機会なんて、知り合いがいない限り、無理ですよね。人のお家を見るのが大好きな私は、これはチャンス、見たい!という一心だけで 「行く!」と答えてついていくのだった。そう、後から思えば危険すぎますよね・・・。部屋に入る前に、「息子がホテルにいます」私には待ってる人がいるとアピール。実際本当に何事もなく純粋に親切にして頂いたし、何よりムッシューは日本大好きだった


こちらが、私が愛しそうになった(また?)ムッシュー♪少し爽やかにしたジョンレノンに似てると思う。さぁ、探検の始まり。絡まる蔦が年月を漂わせています。それもそのはず、ここは築200年のアパートだった。ムッシューはこの3階と4階に30年前から住んでいる。その前はアフリカって言ってた、壁のカーペットや椅子はアフリカのなんだよって。相当の旅好きで若い頃から世界を巡ってたみたい。それで日本の彼女?がいて別れてしまったんだと彼女の写真を見せながら泣く仕草をしたり、笑


それにしても200年というのにとっても綺麗。改装を繰り返して大切に住んでいるんだって。でも古い梁はそのまま活かし、壁を取っ払って広くしたり、子供が小さいときは部屋にブランコを作っていたり、いろいろ写真も見せてくれました♪
改装の際に自分でイメージを描いた立体図も。思わず建築家?と聞いたら、教師をしてて定年した今はたっぷり時間があるんだって、うん、たぶんそう言ってた



7部屋、ぜーんぶ案内してくれるという寛大さ。娘の部屋も、本人の許可なく見せてもらいました( *´艸`)南側の窓からはディジョンの名所・ノートルダム聖教が望める

お茶目なムッシュー、台所に来ました。昔は暖炉があったけど今は埋めてしまったみたい。シンクも綺麗に変えてました。
見つけた日本の調味料がたくさん!「そうだ!ずっと疑問だったんだ、巻きすはどっちが表でどっちが裏なの?」と聞いてきたので答えてあげときました。他に日本の浴衣やハッピも持ってました。


あっというまに楽しい2時間は過ぎ、きっと、いつか、また絶対、訪問しに行こう!それまでムッシュー元気で居て下さい

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