2019年 09月
09/27/2019(Fri)
祖父の愛した母屋

学校から帰ってきたらお化け屋敷みたいな森を抜け、カラカラ鳴る木の引き戸を開け、長い廊下を通り、奥の居間に辿り着く。裏山を駆け巡った後は縁側に布団を干して日向ぼっこ。母はよく手作りでおやつにパンやプリン、ケーキを作ってくれた
離れの奥に佇む、生まれ育った母屋。祖父も建築家で、自ら設計した平屋建ては、憧れていた京都の”桂離宮”をモデルにしたという。夫婦二人のんびり暮らすために建てたが、ほんの数年で天国に行ってしまう。父と共に私達はこの素晴らしい環境を受け継ぐこととなる


玄関は左上。斜めにずらして配置する雁行型(がんこうがた)になっている。雁(かり)が群れをなして飛ぶ隊列に似ていることからそう呼ばれています。メリットは、部屋ごとに開口部が多くとれ採光・通風・眺望に優れていること。その反面、建築コストが高くメンテナンス費用も割高で地震など踏ん張る力が低下するというデメリットもあるそうですが・・・( ;∀;)可能な限りこれからも受け継ぎたいと思うのです
屋根職人さんが「数寄屋造りのこんな住宅はお寺か茶室でしか見ない格」と言ってくれていました。しかし銅板は今では穴が開き、雨漏りが止まらくて修繕はしたものの今後どうしたら良いかが課題
祖父がさらにこだわった「扇垂木」。延長線が中央の一点に集合するよう放射状に配列された垂木のことで、断面・長さが異なり非常に手間のかかる仕事らしい。屋根の荷重が分担される優れた日本建築




引っ越し後、落ち着いた頃に物置き状態になっていた玄関を掃除。私の高校生時の写真が何故玄関に・・・笑
外でホースを使って洗って干した椅子を置いたら、なんとなく格式あがった風





ボロボロだった郵便籠は捨て、母屋にあった綺麗なものに交換。8畳の客間もついでに掃除
亀も新しい家にお引越し。水替えが大変じゃないように、浴槽式に改造。縁の木は、アミーゴで廃材をもらい、側面の焼き板は庭に転がっていたものを使い、家との調和100%

●人気ブログランキング参加中!今日もポチっとお願いします→">

09/25/2019(Wed)
いろいろ記録

実家のあたりは下水が通っていないため、浄化槽が埋められています。決して山奥ではなく岡山市内なのに、一気に過疎化感('Д') 実家は長年水漏れに悩まされていたらしく、このリフォームを機に新しい浄化槽を埋め、既存配管も全て掘り起こしてやり直すという工事も並行して行われました。50年ぶりの大改修
離れの階段窓から見下ろしスケッチ




7人曹をクレーンで吊って4人がかり
道路からは縦長の敷地で横には放流ができないため、掘る経路も長く、大変そうでした・・・



廊下のコルクタイルを貼ってもらうの図。当時のものは廃盤になっていたため、色を合わせることができず。天然素材のコルクタイル施工は技術が必要らしく、壁紙など貼る内装屋さんではなく”床屋”さんでした。今や住宅に使うことはほぼなく、保育園とか施設が多いそうです。ワックスでピカピカに蘇った2階のコルクタイルを見てもらうと、30年経っているのに綺麗なままで感動しました!と言ってもらえました(#^^#)
既存に合わせ外装のクシガキ仕上げ。手作りの串で一本一本、線をつけていく




割れていた41センチ四方のスペイン製のタイルは今では珍しく、30年前のものなのでもちろんもう手に入らない。予備のもので継ぎはぎできるところはして、あとはモルタルで補修をしてもらいました


エアコンの配管カバーは漆喰には白を、焼き板のところには黒を。さらに複雑な配管経路だったため、3時間を要して美しく仕上げて下さいました。記録を撮る時にリーダーの男の子が手摺にまたがっていて、「ちょ、奥さん、こんな恰好撮ります!?」と恥ずかしそうに言われたけど”そこ、人が乗る用にはできてないと思う!”(心の声)
本当に本当に、たくさんの方々のおかげなリフォーム♪

●人気ブログランキング参加中!今日もポチっとお願いします→">

09/20/2019(Fri)
バスルーム

増築部分から玄関方向スケッチ
TOTOで、お風呂の色合わせを決めるのにミニチュアを使ってシュミレーションができたの画期的。トイレと洗面所に続き、白い浴槽に映える濃い色をと、オプションで全面茶色の壁に。こだわる代わりに、削れるところは削る。浴槽側面も黒にしたかったけれど諦め、カウンターや棚は除外し、究極シンプルにしました。ガスを引いたことで、浴室暖房だの乾燥だのオマケでついてきました、至れり尽くせりのガス会社(*'▽')



最初の施工現場
事情により、入居後に1パネルだけ総入れ替えすることに。ついでに使っていて気になっていたところを改善してもらいました。まずこの鏡の位置・・・多くは語りません、察して下さい(笑)シャワーヘッドが左側にあるのは右利きには使いづらく、留める2か所の位置も低過ぎと高過ぎの設定




鏡も上部になってストレスなく、水回りも使いやすくなりました
TOTO特別仕様ほっからり床、冷たくないそうで冬到来が楽しみ(前の借家では極寒タイル)
ここも毎日使うところだから♪

●人気ブログランキング参加中!今日もポチっとお願いします→">

09/18/2019(Wed)
洗面所

増築部分の骨組みスケッチ
離れの水回りはトイレしかなく、独立して住むためには台所の他に洗面所とお風呂は必要不可欠でした。1階には父の書斎と元設計事務所があるがここは触らないことにしたため、奥を増築することに。一軒家でもなく、たったこの小さい空間を考えるだけだったのに


↑最終プランのここまで、父と意見の相違もあったりで30回は書き直し・・・(^-^;この頃は、新しい家楽しみだねーと言われることが苦だった頃、笑
鏡と台は、既存トイレにあったもの。照明は前の家で使っていたものを再利用



鏡に顔が映ったときの背景に映るもの♪
前の借家では水漏れが直らず、顔を洗うのも気が引けていたことを思うと、バシャバシャ使えるってなんと快適なことか
台はタイルにすることも考えたが、ここは父のプランで木材にし引き出しもオーダーメイド
アンティークのフックを持っていたので、タオル掛けに




スポットライトはやめて間接照明を置くためのコンセントをつける
洗濯ができたら干して、取り込んだら洗面台で畳む動線。洗濯物の長さを計算し専用ポールと棚の高さを決めました



型板ガラスの引き戸は、他の既存ドアに合わせてデザイン
クロアチア作家さんの魚オブジェ

●人気ブログランキング参加中!今日もポチっとお願いします→">

09/11/2019(Wed)
お手洗い

増築部分の基礎ができて、既存トイレ解体の図
「トイレはまだ使える」 30年の時を経て今のトイレは節水で機能も違うと、父を説得し新調(;'∀') ただ、ドアと照明と手洗いボウル(配管だけ新品に交換)は引き続き設置し、鏡は洗面所に活用すると約束をして。白を映えさせるため黒紺のクロス、黒の床に(汚れも目立たない) 新しいTOTOトイレは脱臭だのトルネードだの快適




真鍮のペーパーホルダーはネットで買っておき、ついでに取り付けてもらう
アンティークの額縁と備前焼


奥の洗面所からが増築部分。手前のお手洗いと壁紙は微妙に変えている(ほぼわからず)
既存トイレの吊り棚、そうだテレビ台にしよう



有効活用。前の拾ってきたガタガタの引き戸はこれを機に捨てた
「母屋のトイレを捨てて離れのトイレを持ってくる」 もう・・・新しくしたほうがいいよ絶対と父を説得し、母屋もTOTO新調。既に壊れていたそのトイレはデザイン性が高いものだったと積まれた時にわかる。祖父は50年前、まだ洋式トイレが珍しい時代にいち早く取り入れていた。今までおつかれさま

●人気ブログランキング参加中!今日もポチっとお願いします→">

09/09/2019(Mon)
3畳のアトリエ

仕事をする時は視界が閉ざされた囲われた狭いスペースの方が集中できる。前の家では大きいテーブルは仕事用兼、食卓、教室、おもてなし、4つの役割があり、台所と居間と一緒になっているのもありとうとう集中ができなくなって限界を感じていた。新しい集中できるアトリエが欲しい・・・( ;∀;)まさに引っ越しはそれも改善させることのできるチャンスでした。ただ2階の限られた空間でワンフロアとして使う中で、どうすれば仕事のために籠れるか一番考えたところでした
もともと3つの部屋に区切られていたので、2パネルを仕切りとして残す。間口も多いと気が散るので、棚で塞ぐ。視界からは完全に台所と居間と別になり、机に座れば杉壁と窓から見える山々のみ。ピアノも黒いおかげで邪魔にならない



手元のライトだけでは昼間でも暗いので、ホームセンターでLED蛍光灯を買ってきて取り付ける(ロフトのコンセントから電源を繋げて)コの字に配置することで囲まれ感をさらに演出
ごちゃごちゃ気味になってしまうデスク周りの筆記用具は整理整頓をして徹底的に引き出しに。ペン立てはやめた、とにかく埃防止には引き出し収納が最適!そしてモチベーションのために、ここにも”好きなものしか置かない”




デザイン、品質、機能性の全てにおいて特別高い評価を受け長年愛され続けている岡村製作所のオカムラチェア、誇るメードインジャパン。30年前、3姉妹に父が揃えてくれたデスクチェアだったが、中学生だった私にはジジくさく思え、木の椅子に変えたりして、この素晴らしいオカムラチェアを御座成りにしていた。最近では無印良品のを引き続き使っていたのですが、この新しいアトリエで仕事がはかどると共に長時間座りっぱなしなある日、「お尻が激しく痛い・・・」ことが多くなりました。動作のたびにギシギシ変な音も鳴る
そこでオカムラチェアに戻してみたところ、抜群の安定感と包み込まれるようなクッション性。「最上の座り心地と機能性・操作性のクオリティの高さを誇る」を身をもって体感。たかが椅子、されど椅子!今もいろんなデザインチェアを発信していて欲しくなる




緑とブルーの美しさにハっとして網戸を外してみました
また新しい子を迎え入れた、レモンの木🍋
あとは猫を将来迎え入れるだけ(*'▽')猫が欲しい

●人気ブログランキング参加中!今日もポチっとお願いします→">

09/05/2019(Thu)
台所まわり

大家さんに「解体されるなら台所セットください」とお願いしたのですがまさかのNoにより、新調しないといけなくなった。タカラのホーローを使っていて、その丈夫さと掃除のし易さを実感していたので同じタカラのものを選ぶ。システムキッチンではなく普通のセット。黒とか濃紺がよかったのですがなかったので白
水栓器具を設置する関係で、壁から10㎝出ますということで、ぐるりとカウンターを作ってもらう。後に、まな板やスパイス、レシピ本、グリーンなどちょっとしたモノを置けて大正解。ステンレス天板の上は極力モノを置かず掃除がしやすいようにスッキリを維持


作ってもらった木製のオープン棚は私の手が届く高さで取り付け。奥を黒くペイントしてもらう。コンロ前の壁にはステンレス貼り、換気扇は安いプロペラファンにカバーをつけたのみ(*ノωノ)
一番左スペースにはもともと持っていた無印良品の引き出しをぴったり収納。手元灯は、蛍光灯ではなくLEDの交換可能なスポットライトを。カウンターの木にはニスでコーティング。これで水が散っても怖くない





ガスの元栓により10㎝も奥にデッドスペースができ、栓のオレンジ色がステンレスにもうつって目に入ってくるのをどうにかしたいとガス屋さんに相談する
社長自ら、お手製、サービスで、目隠し棚を持ってきてくれました(*'▽')しかも元栓を触れるように、90度開閉できる蓋形式。真っ白で納品されたのですが、ガス台と違和感がないようにカラースプレーで黒にする。今は9割オール電化の時代だそうですね、ガスを使ってくれるお客さんは貴重だからかとても手厚いです。私は火を使うのがやっぱり好き




大きいテーブルはアトリエ用にしたので、ダイニングテーブルは新調。ナラ材の天板にスチールの足と真鍮の金具。たまたま見つけた、傷ありで展示品セールの机でしたが理想の形のもので即決
スタイリッシュに暮らしたいのにマグネット収集やめられず・・・(冷蔵庫)

●人気ブログランキング参加中!今日もポチっとお願いします→">

09/01/2019(Sun)
ロフト

待ちに待った階段がつく、大工さん気が散って仕方なかっただろうスケッチ
移り住むと決めた時から、ロフトにリフォームしたいと思っていたが、去年の夏旅でその想いは確定する。そっくり、そう、まさにこんな風にしたいと思っていたロフトが目に飛び込んできたクロアチアのホテル↓




3部屋とも天井に吊押し入れがあった。ここは専用ハシゴなどもなく、椅子を用いての収納作業となる。重たいものも上げれないし、ひと手間いる故に面倒。設計した父には悪いが、3姉妹ともほとんど使用していなかったスペースだ。ならば、ここをロフトにして寝室にしてしまえ作戦は、当初「夏は暑くて寝られたものじゃない」と許しが出なかったが・・・。大丈夫です、サーキュレーターで冷風を上部に送り快適に寝られています!
下のスペースが使える。寝る所なんてどうせ寝っ転がって寝るもんなんだから高さもなくていい(注意しないと頭を打ちますが)。有効活用できるロフト空間をレポートします

2か所のみロフトに。もともとあった押し入れに補強を施すだけかと思っていたら、全て解体して、いちから床造りしてくれました
既存のとおり、弁柄を塗ってもらう



押し入れの奥行は90㎝。布団を敷くには折れ曲がってしまう狭さだったのでトータル150㎝にせり出し。ちまみにキッチン側の押し入れ中にはまだ当時のモノがぎっしり・・・完全に片付けし損ねたところ(;'∀')
ロフトへ上がる階段ですが、ここは歳を重ねた時を配慮して断固Noハシゴ
手すりはアイアンにしたかったのですが高いと言われ断念






2部屋を行き来するための穴を開けてもらう。基本這って移動します。時々招かれざる客が来ます、蜘蛛はまだいいですがムカデがいたときは眠れません
が、快適な寝室スペースのできあがり♪

●人気ブログランキング参加中!今日もポチっとお願いします→">

| ホーム |