06/04/2019(Tue)
ここではない何処かへ

岡山市街地に位置しながら、広いお庭を兼ねそろえた古き良き築60年の古民家。ここを勝手に”泉ハウス”と名付け、アトリエとして構えて早15年。大好きな家だったけれど、ついに、ここではないどこかへ行かないといけなくなったことに直面したのは1年前。考えたくなかった次の”どこか”は”どこでもいい”わけではなく、そこはいったい”どこ”なのか、自分の居場所を日々考える毎日でした。物件も見に行ったりもしました。担当者にイメージを伝えても人それぞれ感覚が違うのが当たり前で、理想の場所とは程遠い家ばかり。結局自分の住処は自分で探すしかない、そう決めた時に自然と頭に浮かんだ地がありました。しかし何も保障のない先の全く見えないゴールに向かって、この”直感”だけを信じて突き進むにはあまりに過酷な1年間でしたが。そんな時、救いとなったこの言葉を何度口ずさんだろう
「君以外には誰も歩むことのできない唯一の道がある
その道はどこに行き着くのか 問うてはならない ひらすら進め」 ”ニーチェ”
「困難とはベストを尽くすチャンスだ」 ”デューク・エリントン”

新居のお話は次回♪その前に最後の記録。取り壊しとしても、15年の感謝を込めてお掃除してきました♪
思えば入居してすぐ、台風が上陸し雨漏りしたり、小さな虫が発生したり、トイレの詰まりは常習だったし、すきま風が吹き荒れるし、雨どいも役目を果たさずだだ洩れだったし、夏は涼しいが冬は極寒。でもそんなこと共にすることに苦はなかった、素晴らしい空間の家だったから。15年間本当にありがとう!


貴重な年季のはいった板間だった。ガメ吉も一緒にサヨナラの挨拶
解体される官舎から頂いてきて取り付けたドア



台所上の戸棚はもともと引き戸がついていました
畳と障子の部屋は、昔、家出してきた友達を泊めてあげたことあったな、笑
照明はほぼ変えていたので、きちんと元のに取り替えたり



ずっと水漏れしていた洗面所は下に受け皿を置いて使っていたり、お風呂のタイルもあるときからどんどん剥がれ。水回りはやはり一番経年劣化を受けやすいですね・・・



2階の廊下は南に設けられていたので、どうしても床が日焼け
便利だった畳ベッド♪よく考えられて設計されたお家でした




蔦が窓を覆いそう、まさに緑のカーテン。亀の住処も移動を機に新しくし(*'▽')家中の籠を洗って干した最後の1週間
新たなる地へ、お引っ越し

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